髪質改善とうたいストレートパーマでもない縮毛矯正でもない
『トリートメントで髪質改善してクセをのばしましょう!』というものがここ最近、美容界でもてはやされていますが
ほとんど、酸熱系トリートメントというものです。
- サイエンスアクア
- プレックスメント
- シームレス
- アシッドシェイパー
- ハリスノフ
と色々な酸熱系トリートメントがあります。
※あらかじめ記載しますが私は酸熱系トリートメント・サイエンスアクアを否定しているわけではありません。改良され、技法が洗練され、安全性が確立したら手のひらを返して採用します。
オーソドックスな酸熱トリートメントの主成分は
『 グリオキシル酸 』で
この酸を髪に作用させてから髪の水分を抜く(高熱のアイロンをあてる)ことで
髪の毛の中にハリコシが出る新たな『何か』を作ります。
これを行うことによって弱い縮毛矯正をかけたのと同じ状態になり
クセが伸び、ツヤが出るのです。
最大のメリットは
インスタ映えの良い『圧倒的なツヤ感』(サイエンスアクアは工程の最後に200度のストレートアイロンで処理するので当然でもある)
デメリットは
- トリートメントではないグリオキシル酸には感作性(アレルギー反応を起こす可能性) がある
- 料金が高めの割りに『持ち』が良くない。通常のトリートメントより高く縮毛矯正より安いが1ヶ月~2ヶ月で元に戻る(クセを伸ばす力は矯正より弱い)
- 髪の中に謎の架橋構造を作る。サイエンスアクア後の通常のパーマはかかりがまったく想定できなくなる
- 繰り返し行った場合でも『髪質改善効果』には限界がある。(個人差で上限があり、行き着いた先に満足できる結果がでるとは限らない)
- 酸熱トリートメントの後に縮毛矯正をすると謎のチリチリ・ザラザラが発生する可能性がかなり高まる
と、多数のデメリットがあります。なので
自分はこの施術の導入に対しては様子を伺うことにしています。
ストレートパーマ(板でやっているときから)~現在のRARAで行っている最新の縮毛矯正システムになる前までに様々な施術方法が
『出ては・消え』を繰り返してきました。
薬剤についてもチオグリコール酸・システイン・チオ乳酸。化粧品登録ではシステアミン・GMT・スピエラと様々あります。
やはり
施術方法によって仕上がりは異なるし、消えていった技術もあります。
コンセプトにもあるように時間の流れの洗練を受けていない商材は
『お客様の髪に使う事は出来ない』というのが本音です。
髪質改善・・・
縮れたラーメンを途中で切って真っ直ぐなラーメンにならないのと同じように
ひろがり・うねりをストレートにする為に現状でベストな選択は