と、言うより『カットが上手い』とは

どういう意味なのでしょうか?

正確に切るという意味で言うなら

上から数えた方が早い位置にいると思います。

私はこういう風なカットをします。

くびれのある前下がりボブ
丸みのあるショートレイヤー
ローグラデーションボブ
ロングレイヤー

フツーの顔をして普通に切っているだけです。

ご希望もちゃんと聞かないと把握できないので

いっぱい質問します。(初回は特に)

カリスマと呼ばれる人達は

カット時間が10~15分です。

カウンセリングも

『似合う髪形にしますよ~

おまかせください!』と一瞬です。

しかし、私は色々と聞く事があります。

この辺の違いからも普通臭が漂っていますね。

カットについては非常にシンプルで

何々カットという特殊なネームのカット技法

ではなく『普通のカット』です。

ただ、

カットの勉強は好きなので

世に出ているカット技法は

一通りすべて講習に行ったり練習しています。

(ジャックデサンジュ・エフェラージュ

サスーン・DDA系・ファイバーズーム系)

そして

たどり着いた答えが

余計な事をせず『普通にカット』する事です。

長さを切って

カットベースに対していらない毛量を調整し

毛先のラインを馴染ませながら質感を作る

これだけです

解かりやすいように例をあげてみます。

ベースとなる長さだけを切った状態

長さだけを切った状態なので

毛量が多くモコモコしていて

毛先のラインが出て動きがありません。

『すかないで』と言われたらここで終了ですが

スタイルとして成り立っていないと思います。

毛量調節(すいた)後

(髪質的に広がりやすいので少し重めにしています)

不必要な毛を取り除き毛先のブツっと感を消し

フワッとしたゆるさが出る様に

毛先の質感を作ってみました。

このような感じでサロンワークをしています。

どういうプロセスでカットしているかと

少しでも伝わればと思います。

話が少し飛びますが、

以前は

セニングを使わないで仕上げる事

に意味を感じていたこともあります。

シザー1丁でカットするという事ですね。

(今は感じていませんが…)

その他は

オールウエットや完全ドライ状態で

カットすることなどにはまっていたり

オールブラント・オールチョップ

縦スライスや横・斜め限定でカットしてみたり…

フロントから切り返す

バング・顔周りから切り始める重要性だったり

レングスによっての梳く順序(根本・中間・毛先)

だったりと

あえてアウトラインの厚さを残したほうが

良い場合と厚さを残さない場合

(つまりレイヤーでつなげる方が良かったり)

など様々な気付きで現在に至ります。

ただ、

一方的にこちらからヘアスタイルを押し付ける

のではなく

お客様のご希望を聞いてからの

私の意見との融合で2人で同じ方向をむいて

ベストなスタイルを造っていければと思います。

デザイン性現実生活での

ベストな着地点を一緒に考えると

言うことですね。

カットの仕方は現在進行形で変わっていますが、

セニングも使いますし、

カーブシザーも使います。

特許取得の専用シザーでスライドもします。

技術の仕方に正解もゴールもないと

思っていますので仕上がりをを見て

判断していただけたらと思います。